天
 
今はじめて
のように気がついた
天が つつぬけであったことに・・・
 
そのへんの
頭のすぐ上をふさいでいる
ありふれた天井ではなかったことに・・・
 
おお
無限よ
見おろしていてくれたのか!
そして見おろしていてくれるのか!
 
でんしけんびきょうの下の
極微の一点
このぼくの かけがえのない一生を・・・

 

(まど・みちお 1909〜 「ぞうさんぞうさんおはながながいのね」の作者だよ
理論社 「まどさんの詩の本」シリーズの「宇宙はよぶ」より)